研修でばーちゃんちへ

この土日、県の研修大会が、ばーちゃんちの近所でおこなわれた。
動員で行ってるものの、ひとり里帰り気分。


「なんにも無いところねぇ」
「交通の便がねぇ・・・」

と他の職場の方々の声がする。





うん、ごめん。
なんか謝る。







ばーちゃんちは、市町村合併でムリヤリ松阪市入りした、もう峠を越えたら奈良県な感じの山奥。




松阪。
正しい発音は「まっつぁか」。




一日目はすごすご帰り、二日目の今日、ついでだからじーばーを実家に迎えにいく。

うちのじーばーは まっつぁかを生誕の地としつつ、私の実家(娘夫妻の家)を拠点として時々里に降りてきては長期滞在するという、なかなかアグレッシブな生き方をしている。


おかげで幼少の頃、自営業で休日も忙しい両親のかわりに世話を見てもらい、いろんなところへ連れてってもらったりして 淋しい思いもせず大きくなった。
おかげで大変じじばばっこな私。成人してなお、祖父母が元気でいてくれるのは有難いなぁぁ。


そんな感じで迎えにいく道中、こんなの発見。

屋根の上にひと。大工さん、作業中ではなさそう。




拡大

おぉ、屋根の上に祭壇。
あと空の箱。


餅まきしてたんや。


餅まきとは、新築の棟上や神社の春祭りなどで、高いところから餅を投げつけ、地域住民がキャッチするイベント。
節分の豆まき中継をイメージしていただけるとよい。


しかし頭上高くからカッチカチの餅や菓子やおひねりにした五円玉、オマケに「縁起がいいから」との理由で扇子とかも降ってきたりするこのイベント、結構危険。


しかも手作りの五平餅のでっかい版、その名も「てびら」(「手の平」が由来と思われる)を拾うとさらに縁起がいいとかで、それを待ち受けるのは老若男女ごった返し。




しかも狭い近所で、投げる側とも当然知り合いなので「おっちゃん、こっち投げてーー」などとリクエストすると至近距離なのに確実にオーバースローで狙って投げてくれたりする。








よう怪我せんな。


いや、ちっちゃい怪我は毎回のようにあるけど、大事には至ってないので毎回無かった事になるねん。






そんな危険と隣り合わせのイベントに偶然通りがかり、懐かしい気持ちになりました。




ちなみに先日の私たちの結婚式でも、あの実家の屋根にはしごをかけて、菓子撒きをする案が ホントにあと一歩で実行されるところだったのだが。


「白無垢や紋付で登るのは大変」
「晴れの日に、怪我したらあかんしやめよう」との意見から却下。




やっぱ危険って分かってて、なおおめでたい席で受け継がれていってるのね。
フシギノクニノニッポン。