まめのお株

実家在宅中、弟が職場から仔犬を連れて帰ってきた。
弟は某ペットショップの雇われ店長。

バナナキューピーが貴方をみているよ。

売った仔犬が、お客さんに昼夜問わずかわいいかわいいいじられまくり、ストレスからご飯を食べなくなったらしく、一度店に引き取って様子をみることになったそうで。

仔犬も人間の子も、生まれてしばらくは一日20時間位寝るのに、そりゃぁ起こして興奮させたらあかんわな。

夜中の3時にまめに授乳する姉と、仔犬にブドウ糖と栄養価の高いドッグフードをペースト状にして、注射器(針のないもの)で口内に注入する弟。

弟はニコニコしながら、
「めんどくせぇなぁ、余計な仕事増やしやがってなぁ♪」
と、仔犬に語りかけていた。

小さいものは犬でも人間でも可愛くできている。
しかし物珍しさから、仔犬に「かわいいかわいい」と覗き込むじーばー(私の両親)。

それはお買い上げいただいたお客さんと同じでは…。

そんな心配より、その晩はまめのかわいい株が大暴落し、マロンちゃん(犬)に奪われたのであった。
悔しさに燃えるまめ